【具体的】インフラエンジニアの7つの仕事内容、未経験は運用から

インフラエンジニア勉強方法

この記事では、インフラエンジニアの仕事内容について解説します。

未経験からインフラエンジニアを目指している人は以下のような疑問があるのではないでしょうか。

  • インフラエンジニアはどんな仕事内容なのかよく分からない
  • 未経験からの場合、初めにどんな仕事をするのか知りたい

ITエンジニアと聞くと、プログラミングをする人というイメージがありますよね。ですが、インフラエンジニアの仕事内容はプログラミングが主ではありません。

インフラという言葉にあまり馴染みもないので、何をしているのか想像しづらいですよね。
 

私は、20代後半でIT業界未経験からインフラエンジニアに転職しました。歴11年以上の現役エンジニアです。

この記事を読むと、未経験からインフラエンジニアになった際に、どのような仕事をするのかをイメージできます。

先に結論は、以下の通りです。

  • 仕事内容は設計、構築、運用がある
  • 未経験の場合は運用の仕事から始めることが多い

インフラエンジニアとは

システムを稼働させるために必要となる環境(ITインフラ)を構築したり、構築した環境を運用保守する仕事がインフラエンジニアです。

ITインフラについてもう少し具体的に説明すると、以下のように分類できます。

  • ハードウェア(物理サーバ、ストレージ装置、ネットワーク装置など)
  • OS(Windows ServerやLinuxなど)
  • ミドルウェア※(DBサーバ、Webサーバ、アプリケーションサーバなど)

※ミドルウェアは、OSとアプリケーション間である機能に特化して補助するソフトウェアです。

インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアの仕事内容は主に以下の通りです。

  • ハードウェアの選定・調達・設置・設定
  • ネットワークの設計・構築
  • OSの設計・構築
  • ミドルウェアの設計・構築
  • システム監視
  • 障害対応
  • システムのバージョンアップ

以下より詳細について説明します。

ハードウェアの選定・調達・設置・設定

物理サーバや、ストレージ装置、テープ装置、ネットワーク装置などのハードウェアについて選定から行います。

選定・調達したら、データセンターなどのサーバルームに設置します。

ラックと呼ばれる大型冷蔵庫くらいの大きさの収納製品に、物理サーバなどを固定して収納し、それぞれの機器をケーブルでつなぎます。

最近はクラウドコンピューティングサービスの台頭もあり、ハードウェアに触る機会がない場合も多くあります。

ネットワークの設計・構築

安定と安全なネットワークを考えて設計します。

システムの要求を満たし、使いやすくて、障害にも強く、セキュリティも意識した設計が必要です。

各ネットワーク機器(ルータやスイッチ、ロードバランサ)の導入・構築を実施します。

ネットワークの設計がしっかりとできていないと、ネットワークダウンなど障害の元となります。

ネットワーク通信は目に見えづらいところでもあり、専門的な知識と経験が必要です。インフラエンジニアの中でも、ネットワークを専門的に扱う人をネットワークエンジニアと呼びます。

OSの設計・構築

サーバ用OSの設計と構築を実施します。

OSの種類としては、Linux系(Red Hat Enterprise Linuxなど)、Unix系(AIXなど)、Windows系(Windows Server)などがあります。

OSインストールから、ネットワーク設定、リモート接続設定、パッケージ更新、ファイルシステム作成、ログ設定など設定項目が多いです。

プロジェクトによってはサーバの数が多いこともあり、同じ作業を台数分だけ繰り返す必要があったりします。また、パラメータ設計書の整理もけっこう大変です。

ミドルウェアの設計・構築

ミドルウェアは、ある機能に特化してOSとアプリケーションの両方を補助するソフトウェアです。

例えば以下のような機能があります。

  • DBサーバ
  • Webサーバ
  • アプリケーションサーバ

DBサーバを専門的に扱うエンジニアは、データベースエンジニアと呼ばれます。

システム監視

障害が起きても、すぐに対応し復旧できるように、システムを監視します。

監視用のソフトウェアなどを使い、異常があった際に登録しているメールアドレスに自動的にメールを送ったりします。

プロジェクトによっては、24時間のシフト体制で人員を配備して監視しているところもあります。

エラーが発生した場合は、決められた作業を実施し、所定の連絡先へ連絡をしたりします。

監視する項目として、以下のような項目があります。

  • ハードウェア監視
  • リソース監視(CPU・メモリ・ディスク使用率)
  • プロセス監視
  • サービス監視
  • ログ監視
  • データベース監視
  • URL応答監視
  • ウイルス監視

障害対応

システムを通常状態に回復するために行う作業です。

障害が発生がした場合、まずはエラーメッセージの詳細などを見て状態確認を実施します。

その後、何ができないのか、なぜできないのかなどを調査し、復旧させます。

システム復旧後には、今後同じ障害が起きないように恒久対策を検討・実施します。

障害対応については、ある程度経験がないと判断や対応が難しいところも多いです。

システムのバージョンアップ

OSやミドルウェアなどの製品について、アップデート情報を定期的に確認し、新しいパッケージが出た際はバージョンアップしていきます。

アップデートしていくことで、不具合(バグ)を修正したり、機能が向上したりします。

不正アクセスやウイルス感染などは、バグや脆弱性を狙ってきます。そのため最新バージョンに保つことはセキュリティーの向上につながります。

未経験者はまず運用の仕事から

ITのプロジェクトの工程は、以下の通り大きく3つに分類できます。

  • 設計フェーズ
  • 構築フェーズ
  • 運用フェーズ

設計や構築は上流工程と言われたりします。上流工程は知識と経験が必要となってきます。

そのため未経験者の場合は、まず下流工程の運用のプロジェクトから始まることが多いです。

以下より詳細について説明します。

設計の仕事内容

顧客の要望をヒアリングして、どのようなシステムにするかを考えるのが設計です。

まずはシステムの目的などの大枠を固めていき、徐々に細かい部分を決めていきます。

設計フェーズは細かく分類すると、要件定義、基本設計、詳細設計と3段階で進みます。

要件定義:顧客の要望を基にどんな機能や性能が必要かをまとめる
基本設計:要件定義を基にどの機器やソフトを使用して、どんな構成で組むのかを決める
詳細設計:OSや各ソフトウェアなどの細かい設定値を決める

設計は、ITインフラの知識と経験などの高いスキルが求められるため、未経験者ではなかなか対応が難しいです。

構築の仕事内容

設計内容に基づいて、ハードウェアの組み付けや、ソフトウェア(OSやミドルウェア)のインストールをして設定などを行います。

まずは、構築手順を調査・作成したうえで、構築作業をしていきます。

構築が終わったら、設計通りに構築できているかの確認テストを実施します。

また、運用の中で想定される作業については運用手順書を作成し、手順に問題がないかテストをします。

具体的には、データバックアップ実行、ディスク拡張など複雑な手順から、OS起動停止、サーバのログインログアウトなどの基本操作の手順まで、運用で必要となる手順は一通り用意しておきます。

運用の仕事内容

システムが正常に機能する状態を保っていく作業です。

システム監視をしたり、障害などのトラブル対応、その他の運用・保守作業(ソフトウェアアップデート、運用レポート作成、ユーザ作成削除など)を実施します。

基本的には、構築フェーズであらかじめ作成した運用手順書を使用して、手順書通りにやるだけという作業になります。

そのため、未経験者はまず運用の仕事で経験を積むことが多いです。

ただし、障害対応においては様々なケースが存在するため、既存の手順書だけでは対応が難しい場合もあり、OSやソフトウェアの知識や経験が必要となってきます。

インフラエンジニアに求められるスキルと知識

インフラエンジニアに求められるスキルや知識について紹介します。

より詳しい内容については以下のページを参照してください。

インフラエンジニアで必要なスキルと知識は?未経験からでも大丈夫!
インフラエンジニアに必要なスキルや知識について解説しています。未経験からインフラエンジニアを目指すのにどのようなスキルがあればよいか、またどのような人がインフラエンジニアに向いているのかが分かります。

IT知識

インフラエンジニアの場合、インフラ周りの幅広い専門知識が求められます。特に以下のようなものです。

  • Linux
  • ネットワーク
  • データベース
  • サーバ仮想化
  • クラウド
  • プログラミング

また、上記のような専門知識ではないですがエクセルの知識は必須です。

ここだけの話、未経験からインフラエンジニアになった自分が、現場に出て一番初めにつまずいたのがエクセルでした。

何かとエクセルで資料を作る場面が多いです。そのため、基本操作と代表的な関数は使えるようにしておいた方がいいです。

ヒューマンスキル

ITの知識以外の部分で、以下のようなヒューマンスキルが求められます。

  • コミュニケーション能力
  • 論理的な思考
  • ドキュメント作成能力
  • タスク管理能力

コミュニケーション能力は重要です。

よくエンジニアは黙々と1人で作業に没頭しているようなイメージを持っている人がいますが、それは大きな間違いです。

障害の報告書を作って報告したり、毎月運用レポートを作成して運用状況を説明したりとしゃべる機会が多いです。

IT未経験者の場合、IT知識は不足していたとしても、コミュニケーション能力が高ければそれは武器になります。

未経験からインフラエンジニアになる方法

全くのIT未経験からインフラエンジニアになるには、以下のような流れになります。

  • IT知識の勉強
  • 転職活動

最近では昔と違って、IT知識の勉強方法として便利なツールがたくさんあります。自分に合った勉強スタイルでインフラエンジニアを目指すことができます。

未経験からインフラエンジニアになるのに、おすすめの勉強方法は以下の記事を参照ください。

【徹底解説】未経験からインフラエンジニアになる勉強方法9選
インフラエンジニアに未経験からなるための勉強方法について解説します。未経験からインフラエンジニアを目指す場合、何をどうやって勉強したらよいか分からないのではないでしょうか。実際に未経験からインフラエンジニアになった自分の経験を踏まえて勉強方法について紹介します。

インフラエンジニアにおすすめの資格

インフラエンジニアに必要となる知識の分野ごとに、以下のような資格があります。

IT基礎知識
・ITパスポート試験
・基本情報技術者試験

Linux関連
・LPIC
・LinuC

ネットワーク関連
・CCNA

データベース関連
・Oracle Master
・データベーススペシャリスト試験

クラウド(AWS)
・AWS認定クラウドプラクティショナー
・AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト

IT資格は種類がたくさんあります。

未経験からインフラエンジニアを目指す場合は、まずはIT基礎知識、Linux、ネットワーク関連の資格から挑戦してみるのがおすすめです。

各資格について、詳細と勉強方法については以下のページを参照ください。

インフラエンジニアを未経験から目指す人が取るべき資格5選!難易度と順番は
インフラエンジニアを未経験から目指す人に向けて取得するべき資格を紹介します。そもそも資格を取得することで転職・就職に有利になるのか、どの資格をどんな順番で取得すればよいのかなどの疑問に答えます。

インフラエンジニアの将来性

近年、IT業界全体でエンジニアが不足しています。その傾向はこの先さらに拡大していく予想となっています。(参照:IT人材需給に関する調査(概要)

そのため、インフラエンジニアとして知識と経験をしっかりと積んで力をつけていけば、仕事がなくなる心配はあまりないでしょう。

また、インフラ業界ではAWSなどクラウドコンピューティングサービスが流行っています。

クラウドエンジニアはインフラエンジニアよりも年収が高い傾向にあり、将来的にクラウドに特化したクラウドエンジニアを目指すのもおすすめです。

  • クラウドエンジニアの平均年収が596万円
  • インフラエンジニアの平均年収が546万円

インフラエンジニアに向いている人

どんな人がインフラエンジニアに向いているかまとめました。

・探求心がある
IT知識について興味を持って自分で調べて勉強していくことが大事です。興味が持てず勉強が苦でしかないと続けるのは難しいでしょう。

・コミュニケーション能力が高い
インフラエンジニアは顧客へのヒアリングや、チームでの打ち合わせなど会話する機会が多いです。特に上流工程にいくとコミュニケーション能力がより重要になります。

・ロジカルシンキング(論理的思考)ができる
エンジニアは根拠を持って説明や行動することが大事です。曖昧なまま物事を進めると、障害や大きな問題を引き起こす原因にもなります。

・細かくて地味な作業が好き
細かい設定値とにらめっこだったり、たくさんの設計者や手順書を整理したり、監視業務だったり、作業が地味です。また細かい作業が多い上に、正確性も求められます。

・パソコンなど機械いじりが好き
業務において色々な機械を扱います。例えばサーバ、ストレージ、ルーター、配線、テープ装置などです。こういった作業が好きな人にはおすすめです。

仕事内容のまとめ、インフラエンジニアに転職しよう

インフラエンジニアの仕事内容の詳細は以下の通りでした。

  • ハードウェアの選定・調達・設置・設定
  • ネットワークの設計・構築
  • OSの設計・構築
  • ミドルウェアの設計・構築
  • システム監視
  • 障害対応
  • システムのバージョンアップ

未経験からでも下流工程の運用案件からであれば入りやすいです。

しっかりと知識をつけて、より上流工程の構築・設計の案件にいくことで、年収も増やしていくことができます。

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